カブトガニが生息する
自然豊かな瀬戸内海の島
SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 山口県
馬島 うましま
- 面積
- 約0.7㎢
- 人口
- 約25人
- 観光スポット
-
要害山、海水浴場、のんびらんど・うましま、馬島八幡宮、刎島(はねしま)
- 特産
- 牡蠣
- アクセス
- 岩国駅からJR山陽本線で約35分、柳井駅下車。防長バスで馬島渡船場前へ。馬島渡船場前から定期船で約10分。または柳井駅から防長バスで田布施町麻里府港へ。麻里府港から定期船で約8分
馬島 umashima
瀬戸内海国立公園の区域に指定され
絶滅危惧種のカブトガニが見られる
馬島は山口県東部の田布施町から南に約1.5kmの瀬戸内海海上に浮かぶ有人離島で、島は瀬戸内海国立公園の区域に指定されています。本土からは公営渡船で約10分という近い距離にあり、便数も比較的多いことからアクセスが便利なため、気軽に渡ってレジャーを楽しめる島として人気です。島内には豊かな自然が多く残っており、観光地化されていない自然のままの海岸では、希少な海浜植物を見ることが可能。春はハマダイコンの花が咲き、夏はハマゴウの香りに包まれます。島内では絶滅が危惧されているカラスバトの鳴き声やカブトガニの姿も確認されているほか、海では稀に、イルカの仲間であるスナメリ(デゴンドウ)の姿を見ることもできます。ただし生きた化石と呼ばれるカブトガニは絶滅危惧種に指定されているため、見つけても捕まえないようにしましょう。レジャー施設も多く整備されており、島内には炊事場やキャビンなどを含めたキャンプ場やゲートボール場、標高110mの「要害山」山頂へ続く遊歩道などもあり、観光客に人気です。気候は温暖で積雪はほとんどありません。宿泊施設は、キャンプ場「のんびらんど・うましま」と貸別荘「うましま荘」があり、事前予約は必須となっています。なお島内にはスーパーがありませんので、BBQなどを楽しむ際にも食材はあらかじめ購入して持参するようにしましょう。
かつては馬の放牧地や水軍の拠点に
国木田独歩が愛した島としても有名
馬島は平安時代に馬の放牧地として利用されていたことから、「馬飼い島」と呼ばれるようになり、後に「馬島」となったといわれていますが、異説もあります。1186年以降には本格的に開拓が始められ、水軍の拠点になっていたこともあるといいます。また馬島は明治の文豪である国木田独歩との縁がある地でもあります。国木田独歩は多感な幼少期から青年期までを山口県内の各地で送り、20歳の一時期を田布施で過ごしました。この時期に独歩がこよなく愛した島が、馬島です。小説集「運命」に収録されている「酒中日記」は馬島が舞台となっている作品で、独歩の田布施時代の青春の思い出から創作されたといわれています。そんな独歩も愛した自然豊かな島、馬島はレジャーを楽しむ人が多く訪れる一方で、人口減少が進み、現在の人口は約25人。絶滅危惧種などが観察できる貴重な島の自然環境を守るためにも、環境への意識を高く持ち、レジャーを楽しんだ後のゴミは各自で持ち帰るようにし、美しい馬島の景観を守りましょう。
キャンプ場でのんびりと自然を満喫
海水浴場は潮の満ち引きで表情一変
馬島で人気なのが、波の音を聞きながら自然を満喫できる「のんびらんど・うましま」というキャンプ場。チェックアウトが翌日夕方までのため、のんびりと島の自然を楽しめるのが魅力です。キャンプ場には、部屋の中にエアコンや扇風機、2口コンセントが完備されたキャビンが全7棟あるほか、全20区画のテントサイトがあります。どちらにも野外炉があり、そこで野外炊飯やBBQ、焚火を楽しむことが可能。タープやテント、寝袋などの各種レンタルも用意されています。キャンプ場のすぐ横にある「八重石の浜」は、人気の夕日ビュースポット。石がたくさんある浜からは、春と秋になると夕陽が水平線に沈む美しい景観を見ることができます。かつて水軍の狼煙場があったといわれている、島の最高峰「要害山」からの眺めも絶景。頂上までは片道20分ほどでたどり着ける小さな山なので、ファミリーで登ることができます。頂上からは瀬戸内海を見渡すことができ、美しい眺望を楽しめます。キャンプ場のすぐ近くには、三日月の形をした白い砂浜のビーチが広がる「海水浴場」もあり、夏は人気の観光スポットです。遠浅の部分や生き物観察ができる潮溜まりもあり、小さなお子さまも楽しめるポイント。潮が満ちたときと引いたときでは表情ががらりと変わる浜となっています。
干潮時に渡れる刎島で無人島探検
島には縁起の良いスネークロックが
馬島の南東側には、干潮時にだけ歩いて渡れる無人島「刎島(はねしま)」があり、無人島探検を楽しむことができます。刎島の南端では、白い蛇の形が浮き出た自然石が発見され、「スネークロック」と命名されました。白い蛇は縁起が良いとされ、神の使いともいわれているので、刎島に渡った際は見ておくといいでしょう。なお刎島に行く際は、潮の満ち引きと足元には十分に注意しましょう。島内では年に4回「馬島八幡宮」でお祭りが執り行われます。竹林に包まれた厳かな雰囲気の八幡宮は、山城国から分霊を勧請して建立されたと伝えられています。お祭りではお神輿の渡御が行われるほか、島の敷地祓いが行われ、多くの島民が参加します。馬島では「収穫体験」や小学生を対象とした「子どもキャンプ」などのイベントも人気です(現在は休止中)。過去の収穫体験では、無農薬で栽培している馬島の玉ねぎやじゃがいもを畑から収穫し、参加者全員で一緒に料理を行い、外で食べるといった体験が行われ、子どもも大人も一緒になって楽しみました。たくさんの自然に囲まれた馬島ならではのイベントでは、普段なかなかできない貴重な体験や多くの人との交流が楽しめます。
情報提供 / 田布施町観光協会