歴史や猫、パワースポットが
のどかな風景に溶け込む島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 熊本県

湯島 ゆしま

面積
約0.52㎢
人口
245人(2024年時点)
観光スポット
峰公園、諏訪神社、ハートの木、湯島灯台
特産
湯島マダイ、アカモク、ワカメ、湯島大根、湯島芋
アクセス
熊本空港から空港リムジンバスで約50分、桜町バスターミナルで下車。桜町バスターミナルから快速バスあまくさ号で約1時間半、さんぱーるバス停で下車。さんぱーるバス停から江樋戸港まで徒歩で11分。江樋戸港から定期船で約30分
URL
https://kami-amakusa.jp/archives/view/1628

湯島 yushima

「島原・天草一揆」の作戦を練ったことから
「談合島」の別名がついた歴史ある島

湯島は有明海のほぼ中心、天草諸島と長崎県島原半島の間に位置し、上天草市の江樋戸(えびと)港から1日5便の定期船で約30分揺られた先にある有人離島です。名前の由来は島の形が弓を横にした形を連想させることから「弓島」と呼ばれていたのが、時を経て湯島に変遷したと伝えられています。島の頂が平らで見通しがいいので「島原・天草一揆」の際には、住民たちが作戦会議や武器製造を行ったことから、別名「談合島」とも呼ばれています。島の頂上にある「峰公園」には「キリシタン墓碑」や「談合島の碑」、一揆の見張り台だった「遠見塚跡」などが残っています。天気のいい日は島の歴史に触れつつ、展望台から雲仙・島原・天草を見渡すことができる絶景スポットです。湯島の峯地区では、畑の中から鉄くずや鏃とともに「鍛冶水盤」が発見されました。「島原・天草一揆」で鍛冶職人が刀や槍などの武器を作る際に使用していたとされ、2024年現在は諏訪神社の境内に置かれています。また島の東側に広がる「湯島海水浴場」はウミガメの産卵地としても知られ、美しい砂浜で海水浴やキャンプを楽しむことができます。島内には旅館が2軒と1棟貸しの施設が1軒、飲食店が数軒あり、宿泊することや新鮮な海の幸を味わうことが可能です。宿泊施設、飲食店ともにすべて予約必須のため、島を存分に楽しみたい方は事前に調べておきましょう。

温暖な気候や肥沃な土壌に恵まれ
島独自の旨味を生み出す特産品

海の幸に恵まれている湯島では、島民のほとんどが漁師として生計を立てています。春先に獲れるワカメの他に貴重な海藻「アカモク」も獲れ、特産物の一つになっています。小アジやイカも豊富に獲れるため、釣りの名所として釣り人にも人気で、春と秋に旬を迎える湯島マダイも有名です。湯島沖では例年、タイやイサキなどをシュモクザメから守るため、タイ釣りのシーズン前に「フカ(サメ)狩り」が行われます。その様子を見守るツアーが実施されたことがあるほどの見応えで、大正時代から続く伝統行事です。火山灰などの堆積物が降り積もった独特の土壌を生かした農作物は、ブランド化が進むほどの価値があります。市場にはほとんど出回らない幻の「湯島大根」は重いもので3kgを超え、収穫するのが大変なことから生産量は少ないです。きめが細かく、みずみずしい、梨のような甘みのある味は一度食べるとやみつきです。そのほか、サツマイモやカスミソウの栽培も盛んに行われています。畑に吹く海風の影響を受けたサツマイモは「湯島芋」として知られ、甘く濃厚な味が特長です。そのまま食べてもおいしいのはもちろんですが、湯島芋から作られた芋焼酎はサツマイモ本来の甘みを味わうことができます。

島民より多い?!
たくさんの猫と触れ合う旅

一周約4kmの小さな島なので、ゆっくり歩いても約1時間で島を1周することができます。島に到着すると、猫神様の像とたくさんの猫たちが出迎えてくれます。島民より数が多いのではないかと言われるほど猫がいて、「猫の島」の愛称でも知られています。近くにある看板にも書いてある通り、島にいる猫たちは野良猫ではなく、島民がそれぞれ飼い、世話をしています。一匹一匹に名前がついており、ワクチン接種も行われているので安心して触ることができます。お世話が行き届き、エサも豊富なので痩せていかにも元気がないといった猫は見かけません。島内にはあちこちにネコ出現ポイントの看板が設置されているので、看板を探しながら散策するのも島の楽しみ方の一つ。自由に猫と戯れたり、一緒に写真を撮ったり、猫好きにはたまらない癒しのひとときを過ごすことができます。

島を守り続けたハートの木 大切な人と縁を結ぶパワースポットも

穏やかな海を眺めながら海岸線を歩けば、フォトジェニックなスポットと次々に出会える湯島。1年を通して温かな海風が心地いい穏やかな気候であることから、熱帯性のアコウ樹の群生を見ることができます。アコウ樹は防風林として島を守ってきた歴史があり、中でも港近くの樹齢100年を超える大木は「アコウさま」と親しまれています。ハートの形に葉が生い茂っていることから、木の前で大切な人と写真を撮ると結ばれると言われ、島を訪れる人々のフォトスポットになっています。ハートの木と同じく港の近くにある「お結び石」は、その昔、港があった南風泊に存在した石で、停泊する船の綱を結びつけていたことから、縁結びのパワースポットとして話題になっています。島を訪れた際には寄り道して拝んでみるといいことが起こるかもしれません。島の西端には「天草・島原一揆」での戦略上の要所となった「湯島灯台」が建っています。大正時代に建てられた当時のレトロな姿を残したまま、島の高台から島原湾、湯島瀬戸を往来する船を照らす姿から2016年には「恋する灯台」にも選ばれ、恋人たちの聖地としても人気です。灯台周辺から眺望する長崎県の普賢岳のパノラマは絶景で、晴れた日には世界遺産の原城跡を見ることができます。

情報提供/天草四郎観光協会

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。